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計算 — TAX

残業代にかかる税金と社会保険料。
手取りはどう変わるか

未払い残業代を取り戻しても、全額が手元に残るわけではありません。給与所得として所得税・住民税がかかり、社会保険料の対象にもなります。

公開 2026.10.23改訂 2026.10.23根拠 所得税法 第28条

よくある相談 — Q & A

相

相談者

残業代って、そのままもらえるんですか?

答

回答者

給与所得なので、所得税・住民税・社会保険料がかかります。手取りは額面の7〜8割が目安です。

相

相談者

まとめて受け取ると損ですか?

答

回答者

その年の税負担は上がります。扶養に入っている場合は特に注意が必要です。考え方を本文で整理しています。

詳しい条件と計算は、この下の本文で確認できます。

01

残業代は「給与」として課税される

残業代は、基本給と同じく給与所得です。所得税・住民税の対象になり、社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)の算定基礎にも入ります。

「未払いだった分を今受け取る」場合も、受け取った年の収入として扱われます。過去の労働に対する支払いでも、実際に支払われた日の属する年に課税されるのが原則です。

02

手取りの目安

額面に対して、おおよそ次の割合が引かれます(年収・家族構成により変わります)。

額面100万円あたりの目安
項目目安
所得税5〜20%
住民税10%前後
社会保険料(労働者負担)15%前後
手取り額面の70〜80%

つまり、未払い残業代が100万円なら、手元に残るのは70〜80万円程度です。請求額と手取りは別物として見積もっておくと、期待値のずれを防げます。

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03

まとめて受け取るときの注意

3年分の未払いを一括で受け取ると、その年の収入が大きく増えます。結果として、所得税の税率が一段上がることがあります。

  • 住民税は翌年に影響受け取った年の所得に応じて、翌年度の住民税が上がります。
  • 社会保険料は標準報酬月額で決まる固定的な賃金の変動として扱われると、翌年の保険料が上がる場合があります。
  • 扶養に入っている人は要注意年収の壁を超えると、扶養から外れる可能性があります。

分割で受け取る交渉ができれば、税負担は平準化されます。ただし時効との関係があるので、合意は書面で、支払期日を明記して進めます。

出典

SOURCES — 出典

  • 所得税法 第28条(給与所得)、第181条(源泉徴収)
  • 健康保険法・厚生年金保険法(標準報酬月額)

よくある反論 — 会社の言い分と、こちらの整理

会社が言いがちなことこちらの整理
まとめて受け取れば税金が安くなる 税金は支払を受けた月に課税されます。まとめて受け取ると、その月だけ税負担が跳ね上がります。
残業代には税金がかからない 残業代も給与として課税対象です。社会保険料の算定基礎にも入り、翌月以降の保険料に影響します。
過去分を受け取っても保険料は変わらない 固定的な賃金として継続的に支払われる場合は、算定基礎に入ります。一時的な支払いかどうかで扱いが分かれます。

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