計算 — DEEMED HOURS
みなし残業時間と実態が合わない。
差額はどう計算するか
「みなし残業20時間」の契約で、実際に45時間働いていませんか。超過した25時間分は、別途支払われる必要があります。ここが最も差額になりやすい部分です。
よくある相談 — Q & A
相
相談者
みなしが20時間なのに、実際は45時間働いてます。
答
回答者
超過した25時間分は、別途支払われる必要があります。みなし時間は上限ではなく、前払いの範囲です。
相
相談者
60時間を超えたら?
答
回答者
超えた部分は50%で計算します。計算例と、会社が間違えやすい処理を本文にまとめています。
詳しい条件と計算は、この下の本文で確認できます。
01
差額が出る条件
固定残業代は、あらかじめ決めた時間数分の割増賃金を先に支払う仕組みです。だから、実際の残業がその時間数を超えたら、超えた分を追加で支払う必要があります。
逆に、実残業がみなし時間を下回っても、返金を求める必要はありません(会社が損をする構造です)。超過したときだけ、労働者に請求権が発生します。
02
計算のしかた
基礎賃金1,600円、みなし20時間(固定残業代4万円)、実残業45時間、うち60時間超なしの場合。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 45時間分の割増賃金 | 1,600×1.25×45 | 90,000円 |
| 支払済みの固定残業代 | — | 40,000円 |
| 不足額 | 90,000−40,000 | 50,000円 |
実残業が70時間なら、60時間超の10時間は50%で計算します。超過分のうち60時間を超える部分は、1.50倍です。
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03
会社が間違えやすい3つの処理
- 超過分を25%で計算する60時間を超える部分は50%です。25%で計算すると差額が出ます。
- 固定残業代の額を「時間数×単価」で見ない固定残業代4万円が20時間分(1,600×1.25×20=40,000円)に足りていなければ、その分も未払いです。
- 有給休暇の日を残業時間から引く有給は労働時間ではないので、残業時間の計算には影響しません。混同すると時間数がずれます。
差額を確認するには、毎月の実残業時間の記録が必要です。タイムカードや勤怠システムの画面を、月ごとに保存しておきます。
出典
SOURCES — 出典
- 労働基準法 第37条(割増賃金)
- 最高裁判所 平成30年7月19日 日本ケミカル事件 判決
よくある反論 — 会社の言い分と、こちらの整理
| 会社が言いがちなこと | こちらの整理 |
|---|---|
| みなし時間の範囲内なので差額はない | 実労働がみなし時間を超えていれば、超えた分の差額が発生します。 |
| みなしを超えた分は翌月に繰り越す | 超過分は当月の賃金で精算します。繰り越しは支払遅延になります。 |
| みなし時間を高く設定しているので安全 | 実態と離れた設定は、みなし自体の有効性を疑わせます。時間数ではなく、運用が説明できるかが分かれ目です。 |
未払い残業代が請求できるか、確認する。
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